■ 一之宮 貫前神社 ■

富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録が正式に決定されました。

『養蚕と日本の生糸生産の革新に決定的な役割を果たし、日本が近代工業化世界に仲間入りする鍵となった』と評価され登録に至りました。

貫前神社の鎮座する群馬県甘楽富岡地域では古くから養蚕業が盛んで、当社の御祭神の姫大神さまは養蚕機織りの守護神であります。

慶応２年（１８６６年）に養蚕や生糸生産の繁栄興隆を願い建てられた青銅製の燈籠がございます。正面には「献」「燈」、裏側には「慶應元乙丑歳九月吉日」と記され、唐獅子の彫刻があり、奉納者の氏名や奉納額が刻まれています。県内外からの養蚕農家や生糸商人など養蚕業に関わ多く氏名が刻まれております。

７年後の明治五年（1872年）には、官営の富岡製糸場が建設され、当時の富岡をはじめ周辺各地における養蚕・製糸業の繁栄の様子が知られます。

養蚕・生糸生産の繁栄興隆を願い奉納された燈籠は当社の他には妙義神社と榛名神社にも現存しております。