貫前神社とかえる。
このブログというものがWeb上ではすっかり普及したものになっているとの事で、当社でもホームページのリアルタイムの更新をブログでまかなおうと考えてみました。(決して更新が面倒臭い訳ではないのです)
さて、貫前神社にお参りされた方は賽銭箱の近くに並んでいる金色のかえるの置物を目に留めるようで、良くご質問を受けます。
「この神社はかえるをお祀りしてるんですか?」「ここはかえる神社ですか?」
・・・違います。貫前神社は経津主神(ふつぬしのかみ)と姫大神の2柱(神様は1柱、2柱と数えます)をお祀りした神社です。
では、なぜ「かえる」なのでしょう。
貫前神社で「かえる」に関わるものは二つあります。
ひとつは貫前神社に奉納された「白銅月宮鑑」(宝物館にて閲覧可能)に描かれた月の世界の風景に天女や兎などに混じってかえるが刻まれているのです。
ふたつめは第二次世界大戦時下の昭和18年、貫前神社の総門をくぐってすぐ右側のタブの木に「かえる」の形をした茸(サルノコシカケ)が出現したのだそうです。折りしも貫前神社には出兵される方々やそのご家族のお参りが多数あり、「勝ってかえる(帰る)」だ「勝ちがえる(帰る)」だと云って縁起物のようになったという事です。
時代は下って昭和41年、高度経済成長期における交通事故の多発が嘆かれていた時期に、富岡市観光協会の働きかけにより「無事かえる」のお守りになったのです。
現在でもいくつかの種類の「無事かえる」が社頭で授与されていますし、新しくお車を購入した時などに行う、交通安全祈願では「無事かえる」のお守り(金色のかえるの置物)も一緒に授与されています。