手水舎~お参りの前に~
総門をくぐると下り階段が続き、楼門や拝殿を見下ろすような景色になっています。
100段弱の階段を下りると右手に社務所、左手に手水舎が設けられています。
さて、この手水舎についてですが「神域に入る者が手を洗い口をすすいで浄めるための施設」なのですが、古くはお参りに先立って川水(代表的な例は伊勢神宮の五十鈴川など)や湧水を使って身を清めるために利用されていたようです。つまり手水舎は一般の参拝者が略式の禊(みそぎ)をするための施設ということです。
手水舎での作法ですが、
- まず右手でひしゃくを持って水を汲み、左手にかけて左手を清めます。
- 次にひしゃくを左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
- 再びひしゃくを右手に持ち、左の手のひらに水を受け、その水を口にふくんですすぎます。(このとき、ひしゃくに直接口をつけることは誤りです)
- 口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手にかけます。
- 最後に水を入れたひしゃくを立て、柄に水を流してからひしゃく置きに伏せて置きます。
と、なっています。よくひしゃくに口をつけてガブガブ水を飲んだり、「うがい」をしている方をみかけますが、それはマチガイです。