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2006-02-27

ご祈願について

Shamusho 総門を下って右手側にあるのが社務所です。

ここではお守りや御札の授与のほか、ご祈願の受付をしています。

貫前神社への問い合わせで多いものはご祈願についてなのです。

そこでご祈願について少し書いておきます。

貫前神社はこの社務所に日中は神主が詰めておりますので、常にご祈願が出来る体勢が整っていると云えます。ですから、時間でも予約は(年始の企業のご祈願を除いて)受付けておりません。午前8:30~午後3:00の間ならば参拝者のご希望の時間にご祈願を行うことが可能なのです。

但し、貫前神社の祭儀(年間70回以上あります)が執り行われている間は拝殿、本殿を使っている為にご祈願を受付けることが出来ません。

また日にちによっては午後4:00以降のご祈願をお断りすることがあります。

ご祈願の受付が重なってしまった場合には何組か合同でのご祈願となります。受付された時に拝殿にてご祈願が行われている場合は15分~20分お待ち頂くことがあります。(参拝者休憩所でお待ち頂けます)

初穂料は家内安全、厄除などのご祈願は5000円から。初宮詣、新規購入のお車の交通安全は10000円と決めさせて頂いております。

更にご祈願での作法について若干。

神社での作法は大きく分けて2種類あります。立ったままで作法を行う「立礼」と座って行う「坐礼」です。これは神社の拝殿などの形態によって変わるのですが、貫前神社は「坐礼」で祭儀を執り行っています。

坐礼の場合、神職や祈願者は正座をしなければなりません。(体調不良や怪我、止むを得ない場合を除きます)

お祓いを受ける時や神職が祝詞を奏上している時は平伏(へいふく:座ったまま前に手をついて頭を下げる作法)をすることになっています。

参拝については「二拝二拍手一拝」の作法をします。

  1. 神前に進み、姿勢を正して
  2. 二回深くお辞儀をします。
  3. 肩幅程度に両手を開き、二回拍手をします。
  4. もう一度お辞儀をします。

2006-02-22

手水舎~お参りの前に~

P2210001 貫前神社は「下り参道」になっています。

総門をくぐると下り階段が続き、楼門や拝殿を見下ろすような景色になっています。

100段弱の階段を下りると右手に社務所、左手に手水舎が設けられています。

さて、この手水舎についてですが「神域に入る者が手を洗い口をすすいで浄めるための施設」なのですが、古くはお参りに先立って川水(代表的な例は伊勢神宮の五十鈴川など)や湧水を使って身を清めるために利用されていたようです。つまり手水舎は一般の参拝者が略式の禊(みそぎ)をするための施設ということです。

手水舎での作法ですが、

  1. まず右手でひしゃくを持って水を汲み、左手にかけて左手を清めます。
  2. 次にひしゃくを左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
  3. 再びひしゃくを右手に持ち、左の手のひらに水を受け、その水を口にふくんですすぎます。(このとき、ひしゃくに直接口をつけることは誤りです)
  4. 口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手にかけます。
  5. 最後に水を入れたひしゃくを立て、柄に水を流してからひしゃく置きに伏せて置きます。

と、なっています。よくひしゃくに口をつけてガブガブ水を飲んだり、「うがい」をしている方をみかけますが、それはマチガイです。

2006-02-19

貫前神社とかえる。

Kaeru_no_ki_showa18nen このブログというものがWeb上ではすっかり普及したものになっているとの事で、当社でもホームページのリアルタイムの更新をブログでまかなおうと考えてみました。(決して更新が面倒臭い訳ではないのです)

さて、貫前神社にお参りされた方は賽銭箱の近くに並んでいる金色のかえるの置物を目に留めるようで、良くご質問を受けます。

「この神社はかえるをお祀りしてるんですか?」「ここはかえる神社ですか?」

・・・違います。貫前神社は経津主神(ふつぬしのかみ)と姫大神の2柱(神様は1柱、2柱と数えます)をお祀りした神社です。

では、なぜ「かえる」なのでしょう。

貫前神社で「かえる」に関わるものは二つあります。

ひとつは貫前神社に奉納された「白銅月宮鑑」(宝物館にて閲覧可能)に描かれた月の世界の風景に天女や兎などに混じってかえるが刻まれているのです。

ふたつめは第二次世界大戦時下の昭和18年、貫前神社の総門をくぐってすぐ右側のタブの木に「かえる」の形をした茸(サルノコシカケ)が出現したのだそうです。折りしも貫前神社には出兵される方々やそのご家族のお参りが多数あり、「勝ってかえる(帰る)」だ「勝ちがえる(帰る)」だと云って縁起物のようになったという事です。

時代は下って昭和41年、高度経済成長期における交通事故の多発が嘆かれていた時期に、富岡市観光協会の働きかけにより「無事かえる」のお守りになったのです。

現在でもいくつかの種類の「無事かえる」が社頭で授与されていますし、新しくお車を購入した時などに行う、交通安全祈願では「無事かえる」のお守り(金色のかえるの置物)も一緒に授与されています。

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